空冷単気筒を愉しむ

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空冷シングルスポーツ乗りの雑記ブログ

SRXの重いクラッチについて考察する【後編】

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インターネットの皆さんこんにちは。

 

前回SRXの重いクラッチについて自分なりに考えた記事を書きましたが、

今回は自分が行っている対策について、

まとめてみたいと思います。

 

 

手軽な方法

まず手軽に行えることから紹介していこうと思います。

 

クラッチレバーの遊びの調整

クラッチレバーの遊びを調整してあげることで、

レバーの引き始めの位置が変わります。

そうすることで多少力がかけやすくなり、

フィーリングが楽になります。

 

ワイヤー注油

ワイヤーに注油をしてあげることで抵抗が減り、

場合によっては軽くなる場合があります。

また、ワイヤーの寿命にも良いようです。

 

 

 

 専用の工具もあります。

 

 

クラッチレバーのグリスアップ

クラッチレバーの取り付け部をグリスアップしてあげるのも有効だと思います。

グリスは様々な種類があり、何が良いのかわかりにくいですが、

自分は一応レバー類にはウレアグリスを使っています。

市販のグリスってたまにしか使わない人には使いきれない量のものが多いので、

キタコのものが少量でおすすめです。

 

 

 

自分は上記の3つを納車後しばらくしてまとめて行ったのですが、

かなり良くなったので、SRXに限った話ではないですが、

まずこれらを試してみるのがおすすめです。

 

オイル交換

これ自体でクラッチの重さに変化は出ませんが、

オイル交換を行うことでニュートラルの入りがよくなり、

クラッチを握る時間が減り、負担が軽減されると思います。

また、15w-50などの少し固めのオイルを入れるのがおすすめです。

 

 

 

ワイヤーの取り回し変更

これは自分は行っていないのですが、

フレームについているガイド部分を通さないようにして

少しゆとりを持たせると改善される場合があるようです。

 

次に、自分がクラッチに関して装備してよかったと思う部品、気になる商品を紹介します。

モノによっては少しハードルが上がりますが、非常におすすめです。

 

クラッチホルダーを交換する。

純正のクラッチホルダーは形状的に力がまっすぐかからないため、

自分はホルダーごと交換しました。

形状だけでなくレバー比(ピボット部とタイコ部分の距離)が変わるため、てこの原理で軽くなります。

(ただしストローク量が増えるためクラッチの切れが悪くなる場合もあります。)

またピボット部にベアリングが入っていたり、

部品の精度が高くがたつきが少ないことから、フリクションロスも軽減しています。

自分はゲイルスピードのホルダーにしたのですが、

鍛造削りだしのボディは美しく、値段以上の価値があると思います。

 

 

 

シフトサポート

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SRXのシフトのリンクはシフトのシャフトの飛び出た端部分についています。

そのためシフトチェンジ時によじれるような動きをし、

うまくギアが入りにくくなりやすいです。

この部品は飛び出たシフトのシャフトを途中で支え、

よじれるような動きを軽減します。

これ自体はクラッチの重さには関係ないのですが、

シフトが入りやすくなることで、クラッチを握る時間が減り、

負担が軽減します。

 

 

油圧クラッチ化キット

ヤシカスタムというショップさんから

油圧化するキットが販売されているようです。

これはかなりコストがかかる部品ですが、

駆動がワイヤーでなく油圧になるため、無理な取り回しによる負荷がなくなり、

かなり効果があるようです。

機会があれば自分も導入してみたいです。

 

 

まとめ

SRXクラッチは少し重めですが、このようにちょっとした工夫でもかなり改善します。

部品の導入は少しハードルが高いと思いますが、

グリスアップやちょっとした調整だけでもかなり変わるので、

ぜひ挑戦していただければと思います。